「SIer企業に就職したい」と思いSIer企業についてリサーチしたものの「文系はやめとけ」という風な意見を見たことがあるでしょう。
それにより絶望した文系のみなさんもいるのではないでしょうか。
しかし「本当に文系には無理なのか」「そもそもなぜやめとけといわれているのか」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこで本記事では、文系がSIer企業をやめとけといわれている理由を解読し、文系でもSIer企業に入れる方法について紹介します。
SIer企業とは何か
IT業界において「SI」とは、システムインテグレーションの略でシステム開発や運用などを請け負う事業またはサービスのことです。
その「SI」に英語で「~する人」を意味する「er」を合体したものが、SIerです。
主な仕事内容としては、以下のことがあげられます。
- スマートフォン用のアプリ開発
- サーバー構築
- 業務システムの設計開発
挙げ始めるときりがないですが、要はシステム開発に関わる仕事だと思っていただければよいでしょう。
文系からSIer企業への就職は可能
結論からいうと、文系からでも問題なくSIer企業への就職は可能です。
マイナビ2024による、SIer大手(株)NTTデータの採用実績を見てもわかるように、文系の入社数は増加しています。
2021年までは100名以上差が開いていたにも関わらず、2022年では50名ほどしか開いていません。
このことからもわかるように、文系と理系の差はなくなってきていることも見て取れます。
文系だから諦める必要もなくなってきていますね!
文系がSIer企業をやめとけいわれている理由
採用人数にも文系・理系の差がなくなってきているにもかかわらず、「文系はやめとけといわれているのか」という理由は、以下のとおりです。
- 数学への苦手意識
- IT業界=理系のイメージ
- 論理的思考力が理系にしかないというイメージ
それぞれ詳しく解説します。
数学への苦手意識
プログラミングといえば数学というイメージを持っている方も多いでしょう。
たしかにプログラミングの分野の一部に、数学を使う場面はでてきます。
文系のみなさんの中には、数学が嫌いで文系を選択したという方も多いのではないでしょうか。
しかし、数学ができなくてもプログラミングはできます。
筆者もプログラミングについて学習しましたが、文系です!
プログラマーに必要なことは数学より英語です。
なぜなら、日本語でプログラムを組むことはなく、基本的に英語で組まれているからです。
英語を流暢に話せる必要はないですが、基本的な英語は理解している必要はあります。
また、英語は文系科目であるため、文系の方が有利だといえます。
IT業界=理系のイメージがある
また、IT業界=理系のイメージも関係しているといえます。
読者のみなさんの中にも、このようなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
「プログラミング=数学」のイメージとも関係しているでしょう。
そして、IT業界で働く人=エンジニアと仮定すると、エンジニアに必要な能力に論理的思考力があります。
この論理的思考力があるのは、理系というイメージも関係しています。
一昔前には、科学的に・・・、という言葉をよく耳にしましたね。
論理的思考力は理系にしかないというイメージ
しかし、特に論理的思考力に文系も理系もないです。
理系科目に論理的思考力が必要なことは、みなさんも知っている事実でしょう。
では、文系科目には論理的思考力は関係していないのか。文系科目の代表である国語を例に考えてみましょう。
みなさんも一度は作ったことがあるであろう詩や短歌、これらを作るときに論理的思考力を使うとは言えません。
どちらかというと感情が必要になるでしょう。
しかし、こちらもみなさん一度は考えたことがあるであろう「筆者の気持ちを考える」という問いに答えるためには、論理的思考力を使います。
なぜなら、筆者の気持ちを答えるためには、文章の中からその描写を探し出す必要があるからです。
「ここにこう書かれているから、この答えになる」と考えるので正解するためには、感情で答えることは難しいでしょう。
この証明自体が、論理的思考力に基いていますので、論理的思考力が何かわからない場合は、もう一度読んでみてください!
結論、SIer企業に就職するためには文系も理系も関係ないといえます。
参考サイト
(株)学生就業支援センター
PRTIMES【学生業界別イメージ調査「IT業界編」】3分の2の学生が志望業界の視野に「今後も伸びていく業界」の将来性にプラスイメージ 一方で「長時間労働」のマイナスイメージも
SIer企業に入社するためにすべきこと
これまでSIer企業への就職に、文系・理系が関係ないということがわかりました。
それでは、SIer企業に入社するためにすべきことについて紹介します。
すべきことは以下のとおりです。
- プログラミングについて勉強する
- 資格を取得する
- IT業界に強い就職・転職エージェントを利用する
それぞれ詳しく解説します。
プログラミングについて勉強する
SIer企業の業務内容を考えると、まず外すことができないのがプログラミングです。
これができないと、IT業界で通用しないでしょう。
企業によっては入社後に研修がある可能性もありますが、企業としても最初からプログラミングができる人材が欲しいです。
すべてを完璧にできている必要はないでしょうが、最低限として基礎・基本は身につけておくことがおすすめです。
思い立ったが吉日、一度プログラミングについて調べてみてください!
一朝一夕で身につくものではありませんが、よりよい人生を実現するために挑戦してみましょう。
資格を取得する
資格を取得しておくことも、おすすめです。
資格とは、その能力を保持していることを視覚的に証明できる最善のものです。
自身の能力の証明にもなりますし、資格を取得するために多くの勉強をすることになるため、自身の能力UPにも繋がります。
おすすめの資格を以下に示します。
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
- 中小企業診断士試験
取得できる資格は、片っ端から取得しましょう!
資格には様々なものがあり、挙げ始めるときりがないですが取得できそうな資格は取得しておいて損はないので、ぜひ挑戦してみてください。
IT業界に強い就職・転職エージェントを利用する
IT業界に強い就職・転職エージェントを利用することもおすすめの一つです。
就職・転職活動を一人でするのは、身体的にも精神的にも厳しい部分があります。
そこで、おすすめなのがエージェントの活用です。
エージェントは就職・転職の道のプロですから、利用することに越したことはないでしょう。
無料で利用できます!
ただし、メリットとともにデメリットもあります。
それらについては以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
SIer企業に就職することに、文系も理系も関係ない
- SIerとはシステム開発に関わる仕事
- SIer企業への就職は、文系でも可能
- 「文系はやめとけ」といわれているのは、IT業界=理系のイメージのせい
- 勉強することが入社成功への近道
「文系には無理だ」「文系はやめとけ」といわれてますが、文系からの就職者も増えてきています。
自分の人生を歩んでいく中で、世間のイメージなんてものは関係ありません。
一度しかない人生で一花咲かせるためにも、人生設計をしっかりと考えて良い人生を送りましょう。
みなさんの人生がより良いものになることを祈っています。
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