コロナウイルスにより、普及率の高まったリモートワークですが、なかには「転職先でのリモートワークが苦痛」のような声を聞くことがあります。
筆者の意見としては、リモートワークはおすすめですが、「なぜ辛いのか」と疑問に感じ実際にリモートワークをおこなっている方について調査しました。
「せっかく転職した企業でのリモートワークが辛いのはなぜ」と同じような疑問をもつ方もいるでしょう。
本記事では、転職黄さでのリモートワークが辛い理由や解決方法、実際の体験談について解説します。
記事を読むことで、転職先でのリモートワークが辛いと感じている方は解決方法について理解でき、リモートワークの辛さに疑問を抱いている方は、転職先でのリモートワークの辛さについて理解できます。
転職先がリモートワーク中心で辛い?
新型コロナウイルスが流行したことにより、日本ではリモートワークの普及が進みました。
実際に総務省の「令和3年版 情報通信白書」をみてみると、2020年3月のリモートワーク実施率が13.2%であったのが、2020年11月時点で27.9%と2倍以上に膨れ上がったことが報告されています。
そのため、現代で転職をするとフルリモートのような働き方をする企業に巡り合うこともあります。
リモートワークでは、企業としては離職率の改善につながる、通勤費用やオフィスコストを削減するなどのメリットが挙げられるでしょう。
また、働く側では通勤の負担がなくなる、生産性が向上するなどさまざまなメリットをえられます。
しかし、一部の方では会社の人間との交流がないことによるコミュニケーション不足や時間管理の難しさなどが原因で悩んいる方がいることも事実です。
コミュニケーションに関しては、サイボウズ株式会社の調査によると、20代から60代までのあらゆる年代の方が「コミュニケーションがしにくい」と半数以上回答しています。
そのため、便利なリモートワークでも一部の方はコミュニケーションが取れないことや時間管理の難しさに悩まされているといえるでしょう。
出典:総務省「令和3年版 情報通信白書 テレワークの実施状況」
サイボウズ株式会社「在宅勤務者3,000人に聞く「テレワークのコミュニケーション」調査」
リモートワークが辛いと感じる理由
リモートワークが辛いと感じる方は、以下の理由から辛いと感じるようです。
- 会社のルールや手続方法がわからない
- 孤独感を感じやすい
- 自己管理が難しい
- 相手とのコミュニケーションが取りづらい
- 会社での一般的な働き方がわからない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
会社のルールや手続方法がわからない
転職すると、新規の会社になるため、前職と社内ルールが変わります。
そのため、有給申請や経費精算などの各種手続きの方法も初めから覚えなおさなければなりません。
その際、対面での業務であれば近くの同僚や上司に気軽に相談できますが、リモートワークの場合は難しいといえます。
そのため、本来集中して取り組むべき業務への時間を割けず、別の部分で体力を消費してしまい疲れてしまう方も少なくありません。
孤独感を感じやすい
リモートワークは、自宅やカフェなど自由に働く場所を選択できますが、同時に孤独感を引き起こす可能性があります。
とくに、転職をしたばかりの方や社交的な職場で働くことに魅力を感じる方には辛いと感じるでしょう。
オフィスで働く際は、ランチタイムや適度な雑談などを交えて社内の人たちと交流が図れますが、リモートワークではこれらの機会が大幅に減少します。
また、リモートワークでは自身の頑張りが他人に認識されにくく評価されにくいと感じることがあり、孤独感につながる一因となっている場合もあります。
自己管理が難しい
リモートワークには、自身の時間を有意義に活用できる利点が存在しますが、反対に自己管理が難しいデメリットも存在します。
リモートワークにおける自己管理の難しさは、主に時間管理と仕事とプライベートの境界線の曖昧さから生じます。
オフィスで働く際は、定められた勤務時間や同僚・上司などの存在が業務へのリズムを作り出してくれるでしょう。
しかしリモートワークの場合、勤務時間のほかに制約がほとんど存在せず、自分自身で仕事の進捗管理を行わなければなりません。
またリモートワークは監視の目がないため、テレビを見る、ゲームをするなどしていても基本的にばれてしまうことはありません。
そのため、本来終わらせなければならない仕事が終わらず、結果的に長時間労働になるリスクがあります。
相手とのコミュニケーションが取りづらい
リモートワークは、相手との連絡が基本的にビジネスチャットツールや電話になります。
そのため、相手とのコミュニケーションが取りづらいと感じることがあります。
とくにコミュニケーションを取らないため、相手の人柄がよくわからず、業務で疑問点が生じても「質問しても大丈夫かな」と質問がしづらいと感じるでしょう。
また、文章で相手に疑問点や業務の内容を伝える必要があるため、直接会話する際と比較して伝えるのが難しいです。
転職したばかりでは、電話やオンラインで通話しようにも人間関係が出来上がっていたいため、一層気をつかってしまうものです。
会社での一般的な働き方がわからない
オフィスで働く場合、普段から周りの社員や上司の会話や資料の作成方法などからある程度自身が何をするべきかがみえてきます。
しかし、リモートワークの場合は、他の社員とかかわるタイミングが基本的にオンラインでの会議のみです。
会議は、何かの議題がある場合に開催されるため、雑談をするような時間はなく議題についての話し合いを終えれば解散となります。
そのため、リモートワークでは周りの社員の日常的な動きを見ることが少ないため、どのようにして働くべきか理解するのに時間を要します。
リモートワークでも安定して働くには
リモートワークが辛いと感じる方は、以下のようなことを意識して働くとよいです。
- 主体的にアクションを起こす
- リモートワークに適した環境を整える
- 適度に外出する
- 仕事の状況をこまめに共有する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
主体的にアクションを起こす
リモートワークでは、物理的な距離があるため、情報の共有やコミュニケーションが不十分なことが多いです。
その結果、仕事の進行状況や評価基準が不明確になり、自分のパフォーマンスを適切に評価できないと感じることがあります。
そこで、自分から積極的に情報を求める、質問をする、フィードバックを求めるなど、主体的に行動するようにしましょう。
リモートワークが辛い環境を打破するには、会社からのフォローを待つのではなく、自身で主体的にアクションを起こしてみることが重要です。
リモートワークに適した環境を整える
リモートワークが辛いと感じる場合、リモートワークに適した環境が整っていないことが原因として考えられます。
業務へのモチベーションを保つためにも、仕事中に気分の上がる音楽を流してみる、快適なインターネット環境を構築する、リラックスできる家具を購入するなどするとよいでしょう。
適度に外出する
リモートワークにストレスを感じる場合は、適度に外出するすることもおすすめです。
再春館製薬所によると、外で日光浴にあたることで脳内伝達物質である「セロトニン」が分泌され、リラックス効果やストレス解消などの効果に期待できます。
そのため、転職先のリモートワークで少し辛いと感じる場合は、適度に外出してストレスの軽減を図るとよいでしょう。
出典:再春館製薬所「日光浴の驚くべき効果とは!?日光浴に当たるメリットについてご紹介」
仕事の状況をこまめに共有する
初めから業務内容を完璧に把握してこなせる方は、ほとんど存在しません。
また、リモートワークの場合周囲の人に現況報告をおこなう機会が少ないため、しばらく時間が経過してから見当はずれな作業をおこなっていたことに気づくこともあるでしょう。
そのため、可能な限りこまめに現況報告をするようにしましょう。
こまめなコミュニケーションをとることで、業務にかかわる適切なアドバイスがもらえるほか、交流の機会が増え、職場に馴染むまでの期間が短くなります。
【体験談】リモートワークをしている方達の意見を聞いてみよう
実際にリモートワークをしている方のリモートワークへの意見をSNSで調査した結果を、良い・悪いに分けて紹介します。
リモートワークに関する良い意見
リモートワークに関する良い意見は、以下のとおりです。
Twitterで、リモートワークに関する意見をみてみるとプライベートを充実させながら仕事に取り組めるので最高との声が多数散見されています。
たしかに筆者自身もリモートワークをすると、普段の満員電車のストレスから解放されるうえに、自分の好みの服装で自由に仕事できるため、”最高”と感じてました。
また、なかにはリモートワークにより、食費や洋服代が浮くことで月に使えるお金が数万円増加した方もいます。
リモートワークに関する悪い意見
リモートワークに関する悪い意見は、以下のとおりです。
Twitterでリモートワークに関する悪い意見についてみてみると、一人で黙り込んで作業に没頭するのが苦痛、自制できない方には向いていないとの意見が散見されています。
リモートワークは、会議や大事な打ち合わせ等が発生しない限りは基本的に誰かと話しながら仕事をすることはありません。
そのため、さまざまな人とコミュニケーションを図りながら業務に集中したい方には不向きといえるでしょう。
また、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりやすく、別のことに気を取られたりと自制の効かない人にも向いていない働き方です。
転職先でのリモートワークの辛さを乗り越えるために
- リモートワークは、コミュニケーション不足や時間管理の難しさから一部苦しいと感じる人がいる
- とくに転職したばかりでは、会社での一般的な働き方がわからない、会社のルールや手続きがわからないなどのデメリットが存在する
- リモートワークを安定させるには、適度な外出やリモートワークに適した環境を構築するなど対策を講じる必要がある
コロナウイルスの流行により普及した柔軟な働き方ができる非常にメリットの多いでリモートコントロールですが、一部の方は苦しいと感じることがあります。
とくに転職したばかりでのリモートワークは、「会社での一般的な働き方がわからない」「ルールや手続きがわからない」などさまざまな問題があるでしょう。
リモートワークを安定させるには、適度な外出によるストレス解消や仕事中に気分の上がる音楽を流してみるなど少し工夫する必要があります。
また、初めのうちは転職先での業務内容についてあまり理解できていない状態の可能性が高いため、可能な限りこまめに現況報告するようにしましょう。
こまめに報告をおこなうことで、コミュニケーションにつながり、職場に馴染む期間が早まり孤独感を感じにくくさせられるでしょう。
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