就職活動をおこなううえで、ホワイト企業へ転職したいけど、見分け方やホワイト企業の特徴についてよく知らない方は多いです。
ホワイト企業には、残業時間が少ないほか、有給休暇消化率が高いなどの特徴があります。
また、明確な評価制度が確立されていたり、育休や福利厚生が充実していたりと、魅力的な要素が豊富にあります。
ホワイト企業への就職を考えるうえでは、特徴を理解し、見分け方について把握しておくと安心です。
本記事では、ホワイト企業の特徴やメリット、ホワイト企業の見分け方について詳しく解説します。
ホワイト企業ランキングについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイト企業とは?特徴について解説
ホワイト企業は、従業員の待遇や福利厚生が充実しており、働きやすい環境が整備された企業のことです。
ホワイト企業の主な特徴は、次のとおりです。
- 残業時間が少ない
- 有給休暇取得率が高い
- 離職率が低く幅広い年齢層が活躍している
- 福利厚生が充実している
- 明確な評価制度が確立されている
- 産休など女性が働きやすい環境が整備されている
- 業績がよく経営が安定している
ホワイト企業の特徴について、詳しく解説します。
残業時間が少ない
ホワイト企業の特徴として残業時間が少ないことが挙げられます。
残業時間が少なければ、自身が使える時間が増えるため、プライベートの充実に繋がります。
ただし、残業時間が少ないことが必ずしもホワイト企業であるとは限らないため、注意しましょう。
たとえば、残業時間を付けずに働いている場合や、自宅に持ち帰って仕事をしている場合は、残業時間に含まれなませんが、実質残業しているのと変わりません。
残業時間が少ないうえに、自身の活用できる時間が多くとることのできる企業は、ホワイト企業といえるでしょう。
有給休暇取得率が高い
ホワイト企業は、有給休暇取得率が高いことも特徴になります。
有休は、労働基準法にも定められている、労働者の権利の1つです。
しかし日本の有給休暇取得率は、厚生労働省の調査によると、増加傾向にはありますが、令和4年度では6割も満たしていません。
仕事の都合など、理由はさまざまですが・・・
ホワイト企業では、有給休暇の取得をする際に詳しい理由を聞かれないほか、理由もなく却下されることもありません。
そのため、自身が休みたいタイミングで休める環境の整っている企業は、ホワイト企業である可能性が高いといえるでしょう。
離職率が低く幅広い年齢層が活躍している
離職率が低いということは、会社の雰囲気がいい、居心地がいい、待遇がよいなど、ポジティブな理由が多く考えられます。
ただし、会社として辞めにくい雰囲気を出している場合など、退職したくてもできない環境にいる方も一定数いるため注意が必要です。
またホワイト企業は、幅広い年齢層が活躍していることも大きな特徴になります。
経験のベテラン、吸収力・発想力の若手、間を取り持つ中堅と、あらゆる世代も欠かせない存在であり、各々が活躍することでよりよいものが作り出されます。
どこかの年齢層に偏ると、少ない年齢層が苦しくなり、誰かが苦しい企業がホワイトとは言えませんよね!
福利厚生が充実している
福利厚生には、2種類あり、法的に定められているものと、そうでないものが存在します。
法的に定められているものでは、雇用保険や健康保険などが該当しており保証されて当然のものです。
しかし法的ではないものは、企業が独自で定めているものなので、幅が広いです。
判断基準としては、自分にあった福利厚生がなされているかが、焦点となるでしょう。
自分に関係のない手当をされても・・・という感じですしね。
自分の生活が少しでも豊かになりそうな、福利厚生のある企業が、自分にとってのホワイト企業といえるでしょう。
明確な評価制度が確立されている
仕事をしていて、評価が正当にされないと、不満は溜まるものです。
明確な評価制度がないと、えこひいきで昇格されているのではと考えてしまったり、頑張っていない人の役職が上がっているなどと考えてしまうでしょう。
成果主義、能力主義にはなりますので、一概に絶対いいとはいいきれませんが・・・
明確な評価基準が設けられていると、誰もが納得できるため、気持ちよく働けます。
数字のみの評価ではなく、日常の勤務態度のように数字以外の部分も評価されるような体制が整っている企業が、ホワイト企業の特徴といえるでしょう。
産休など女性が働きやすい環境が整備されている
ホワイト企業の特徴として、産休など女性が働きやすい環境が整備されていることが挙げられます。
女性の社会進出は、以前と比較してますます増加傾向にあります。
とくに、出産できるのは女性のみであり、出産や育児の期間中は、母体保護のために仕事を休まなければなりません。
産休や育児休暇時に給料や補助金を出しているか、産後、復帰した際に元の役職に戻れるのかなど、女性が働く環境の整備は企業によってさまざまです。
また、現在では男性が育児をおこなう場合も多く、男性の育児休暇取得ができるかもホワイト企業を判断するための特徴となるでしょう。
育児に、男も女も関係ありませんから!
業績がよく経営が安定している
ホワイト企業の特徴の一つとして、業績がよく経営が安定していることが挙げられます。
業績がよく安定していれば、企業の将来性が見込めます。
確実に将来が安定しているとは言い切れなくても、すぐに倒産することは、あまり考えられないでしょう。
いくら環境がよくて、制度も整っていたとしても、倒産してしまっては、元も子もありません。
その企業とともに、その業界についても調べることもおすすめです!
業績が安定しており、社員が長く働き続ける環境が整備されている企業は、ホワイト企業といえるでしょう。
転職の際は要注意!ブラック企業の特徴
ホワイト企業とは反対に、転職の際には要注意のブラック企業があります。
ブラック企業の特徴は、次のとおりです。
- 求人を頻繁に掲載しているリスト
- 固定残業代が支給される
- リスト精神論が多い
ブラック企業の特徴について、それぞれ詳しく解説します。
求人を頻繁に掲載している
ブラック企業の特徴として、求人を頻繁に掲載していることが挙げられます。
求人を頻繁に掲載している背景としては、働き手が足りていない、人がすぐにやめるなどの理由が考えられます。
働き手が足りていない場合は、一人の負担が大きく、仕事量も馬鹿にならないレベルかもしれません。
しかし、人を雇うことができれば、解決の余地があり、一概にブラック企業とはいえません。
ただし、人がすぐやめる場合は、離職率が高いことがわかります。
離職率の高い企業は仕事を見直すより、やめる人が弱いというような考えの場合があり、過酷な労働環境が想像できます。
アットホームな会社等もよく見かけますが、何とも言えませんよね・・・。
固定残業代が支給される
固定残業代とは、月に残業した分支給される給与ではなく、毎月定額でもらうことができる残業手当のことです。
そもそも残業時間が比較的少ないホワイト企業は、固定産業代を支払うメリットがあまりありません。
固定残業代が支給される場合は、毎月それなりに残業が発生すると考えるべきでしょう。
また、固定残業代が支給される分、基本給を低く設定している企業も存在します。
基本給が少ないと、ボーナス額にも影響があるため、よく確認するべきです!
精神論が多い
ブラック企業の特徴として、精神論が多いことが挙げられます。
以前は、何事にも精神論が多く語られていた印象がある方も多いでしょう。
しかし、時代が進み精神論も、パワハラと呼べる場合があり、やる気が足らない、気合が足らないなど、精神的に追い詰められると精神病にかかる可能性も大いにあります。
そうなってしまうと、復帰が難しい場合もありますので、自分の身は自分で守れるように成長することが大切です。
また、そもそも精神論で解決できるレベルの問題かの、判断力も大切です。
僕は精神論嫌いではないのですが、やる気や気合で解決できるレベルを超えると、何とも言えませんよね・・・
ホワイト企業で働くメリット5つ
ホワイト企業で働くメリットは、次のとおりです。
- プライベートを充実させるさせることができる
- 安定した給料や福利厚生を受け取ることができる
- 多様な人材が活躍できる
- 鬱になるリスクが少ない
ホワイト企業で働くメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
プライベートを充実させるさせることができる
ホワイト企業で働くメリットとして、プライベートを充実させることができることが挙げられます。
ホワイト企業は、残業時間が短いほか、有給休暇が取得しやすいなど、社員が働きやすい環境が整備されているため、自身が自由に使える時間が豊富にあります。
そのため、ワークライフバランスを重要視する方にとって、ホワイト企業は非常に魅力的といえるでしょう。
何のために生きるのか、ではないですけど、仕事だけの人生って・・・
安定した給料や福利厚生を受け取ることができる
安定した給料や福利厚生を受け取ることができる環境が整っている点も、ホワイト企業のメリットの一つです。
ホワイト企業は福利厚生が充実しており、経営が安定しているため、給料も安定しています。
たとえば、家賃補助をしてもらえる企業や独自の福利厚生を設けている企業などは、生活する際に毎月の返済負担を減らせるため、生活が比較的楽になります。
生活の安定は、気持ちの安定にも繋がります!
生活の安定性は、日常のストレスレベルや満足度にもつながるため、安定した給料や福利厚生を設けているホワイト企業は魅力的といえるでしょう。
多様な人材が活躍できる
ホワイト企業で働くメリットとして、多様な人材が活躍できることが挙げられます。
ホワイト企業は、離職率が低く幅広い年齢層の方が所属しているため、自身の能力を存分に発揮できる可能性が高いでしょう。
女性や外国人管理者が働いていたり、男性のみに人材が偏っていない企業の場合は、ホワイト企業であるケースが多いです。
フレックスタイムやリモートワークなど、さまざまな働き方を導入している企業も多く、あらゆる人材が活躍できるでしょう。
鬱になるリスクが少ない
ホワイト企業のメリットとして、鬱になるリスクが少ないことが挙げられます。
ブラック企業の場合、精神論やハラスメントが横行している場合が多く、鬱になる可能性が高いです。
ホワイト企業で鬱に絶対にならないわけではありませんが、ハラスメントや残業時間が少ない傾向にあるため、うつ病になるリスクは低いといえます。
入社したい会社や職種がホワイト企業か確認する方法
入社したい会社や職種がホワイト企業か見分ける方法は、次のとおりです。
- OB・OG訪問をする
- 企業の口コミサイトを確認する
- インターンや説明会に参加して雰囲気を知る
- 国の認定制度を受けている
- 定時後にオフィスを見学する
それぞれ詳しく解説します。
OB・OG訪問をする
ホワイト企業を見分けるためには、OB・OG訪問をするとよいです。
OB・OG訪問をおこなえば、企業で働く社員の生の声を知れたり、企業の雰囲気をイメージしやすくなったりするメリットがあります。
入社前に、有給休暇は取得しやすいか、具体的な業務内容などについて話を聞いておくと、入社後のミスマッチを防げるでしょう。
ホワイト企業の特徴である残業時間の少なさについてや、福利厚生の充実度などについて聞いてみましょう。
一つの企業だけではなく、同業他社でも行い、比較してみるのもおすすめです!
企業の口コミサイトを確認する
企業の口コミサイトをを確認することも、ホワイト企業を見極めるうえで有効的な方法です。
口コミサイトを利用すると、該当企業から転職を考えている方の意見が多く、企業のネガティブな部分を発見しやすいです。
とくに、給与や残業時間、有給休暇の取りやすさなどの項目を確認し、ネガティブな要素があるかチェックしてみましょう。
ただし、あくまでも口コミサイトは参考程度に考えるようにしてください。
インターンや説明会に参加して雰囲気を知る
インターンでは、働く環境を肌で感じることができます。
自身で感じたものは非常に重要で、当然不安は感じるでしょうが、企業内でマイナスな空気や雰囲気が感じるようでは、注意が必要です。
見るべきポイントとしては、社員の表情です。
社員の表情が暗いと、環境が悪いのでは、と考えることができますよね・・・。
社員の表情や自身の肌間で確認することができるため、インターンや説明会は見分ける方法といえるでしょう。
国の認定制度を受けている
日本には厚生労働省が認定する安全衛生優良企業(ホワイトマーク)や、通称ホワイト財団が運営するホワイト企業認定と呼ばれる制度が設けられています。
ホワイト企業の基準を満たした企業のみが認定を受けられ、良好な環境が整備されている可能性が高いため、認定されている企業を探してみましょう。
ただし、ホワイト企業認定を受けているからとはいえ、実態は異なる場合もあるため、口コミサイトの確認やOB・OG訪問などとあわせて検討するとよいです。
定時後にオフィスを見学する
残業時間について気になる場合は、定時後にオフィスを足を運んでみましょう。
オフィスに明かりがある場合は、残業している社員がいることがわかるでしょう。
ただし、定時後すぐでは片付けや少し仕事が残っていてキリのよいところで終わらせたいなどの人もいるため、1時間後などがおすすめです。
リモートワークを推奨している企業の場合は、定時後の会社に行っても実態がわからないため、社員全員が出社の企業の場合におすすめといえるでしょう。
張り込みすぎて、ストーカーと間違われないように!
ホワイト企業ランキング
ホワイト企業ランキングは、ホワイト企業総合研究所が、毎年国内の企業を対象にした、以下の基準をもとにランキングを付けています。
- 働きやすさ
- 残業時間・有給休暇取得率
- 給与・福利厚生
- 成長環境
- 財務指標
毎年、ランキングの変動しますが、一つの参考資料にはなるでしょう。
2024年卒版 新卒で入りたい一流ホワイト企業ランキングについて、top3を載せておきます。
参考にしてみてください。
順位 | 企業名 | ポイント | 主な業種・業態 |
---|---|---|---|
1 | Facebook Japan株式会社 | 93.4 | IT |
2 | グーグル合同会社 | 92.4 | IT |
3 | アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 | 92.0 | IT |
2024年度はIT企業が強いですね!
自分に最適なホワイト企業を見つけて後悔のない転職を実現しよう
- 自分の時間を取ることができるのは、ホワイト企業
- 全てを精神論で解決しようとするのは、ブラック企業の可能性がある
- ホワイト企業では、自分の能力を最大限に発揮できる可能性がある
- 国の認定を受けているかが、一つの見分ける視点になる
自分は一体何のために働いているのか、自身の生活のため、家族の幸せのため、人それぞれでしょう。
その目的を真の意味で、達成できる企業で働きたいものです。
世間でいわれているホワイト企業で働いたからといってそれが達成されるわけではありません。
転職失敗で人生が狂った、なんてことも、珍しいことではありません。
以下に、転職失敗で人生が狂った人の体験談も載せておきますので、参考にしてみてください。
自分に最適なホワイト企業を見つけ、人生を謳歌しましょう。
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