教員になることを夢見、大学に進学、卒業そして、採用試験に合格し、念願の教員への就職を実現させた方は多いと思います。
しかし、教員の仕事は、想像を絶するほど、激務で休む暇もなく、日々ストレスを感じている方も多いでしょう。
とくに、20代教員の勤務時間は、授業を一から作らなければならず、業務量が一番多くなり、体がついてこないこともあります。
この記事では、20代教員が転職を成功させるための方法について解説します。
20代教員から転職できる?
20代教員で転職は、結論からいうと可能です。
求人には、20代対象のものが多く、他の年代と比較すると選択できる職種、企業が多いです。
また、20代での転職は、スキル重視というよりかは、人柄や将来性が重視されます。
そのため、他の職種と比較すると特別なスキルをアピールしにくい教員でも、不利になることはないです。
年代が上がるにつれスキル重視になるため、教員から転職するなら早いうちがいいといえます。
20代の教員が転職を考える理由
20代教員が転職を考える理由は次のとおりです。
- 長時間労働による疲弊
- 若い教員は生徒や保護者になめられやすい
- 人間関係の問題
- 土日出勤が多い
それぞれ詳しく解説します。
長時間労働による疲弊
教員の一日当たりの在校等時間は、非常に長いです。
文部科学省による教員勤務実態調査によると、20代の教員は11時間~11時間半程度、在校し帰宅後約30分仕事をしていることがわかります。
また、これはあくまで平均ですので、実際にはもっと長い時間働いています。
長時間勤務が続くと、どれだけ元気な人でも体調を崩したり、ストレスが溜まったりするなど、身体に影響がでてくるでしょう。
23時頃に学校から車が出てくることもよく見かけます・・・
出典:文部科学省「教員勤務実態調査」
若い教員は保護者になめられやすい
大学を卒業し、教員になったとすると、まだ20代前半です。
保護者にもさまざまな種類が存在しており、協力的な方もいれば、威圧的で責任ばかりを押し付けてくる方もいます。
子どものことを考えてのことであるとは思われますが、それがかえって教員に焦りや不安を感じさせストレスにつながります。
どの職種でもいえることですが、ややこしい人は味方につけるのが吉です!
人間関係の問題
保護者だけではなく、他の教員とも協力して指導をおこなうことが多くあります。
生徒指導一つをとっても、叱る人とフォローする人などそれぞれの教員に役目があり、それを全うする必要があります。
若いうちにどこまで任されるかはわかりませんが、同じ教員として自身が何もしないというわけにもいきません。
教育者として、子どもたちのことを思うのであれば行動するのは当たり前です。
しかし、指導方法がわからず身体が動かないこともあるでしょう。
それでも行動しないと、他の教員からの信頼が下がり、人間関係がうまくいくとは思えません。
頭を使って行動することは大切が、時には思いきりも大切なのかもしれません。
土日出勤が多い
土日出勤が多いというのには、部活が要因の一つといえ、部活動の練習で土日がつぶれるということがよくあります。
また、大会が続いてくると、毎週一日仕事となることは、大いにありえます。
休日がなく、働き続けているとプライベートを楽しむ時間もなく、ストレスが溜まることになります。
学生時代を考えていると、部活も土日で毎日先生をみていました・・・
20代教員が転職するメリット・デメリット
20代教員が転職するメリットとデメリットについては、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
20代や第二新卒の求人数が豊富なため、さまざまな職種・企業が選べる ポテンシャル重視なため、特別なスキルが必要ない | 年収が下がる可能性が高い |
20代教員が転職するメリット
20代教員が転職するメリットは、次のとおりです。
- 20代や第二新卒の求人数が豊富なため、さまざまな職種・企業が選べる
- ポテンシャル重視なため、特別なスキルが必要ない
それぞれ詳しく解説します。
20代や第二新卒の求人数が豊富なため、さまざまな職種・企業が選べる
転職市場は、社内の人員構成、給与、これからの可能性など、20代や第二新卒を求めています。
そのため、求人数は20代が多くなり、チャンスが広がります。
知識や経験では、高い年齢には劣りますが、アクティブさや上司から可愛がられるなど、強みがあります。
若さは武器!
ポテンシャル重視なため、特別なスキルが必要ない
20代での採用は、ポテンシャル採用といえ、経験や知識ではなく、可能性が期待されます。
若いため、やはり経験や知識量では劣ってしまいがちですが、企業側もそれは承知のうえであるため、とくにスキルがなくても問題ありません。
また、若いと吸収率がよいとされ、成長することを期待され採用されることもあります。
年齢が高くなる前に、転職をした方がよい理由にもなります。
転職は若いうちに!
20代教員が転職するデメリット
20代教員で転職することには、当然デメリットもあります。
それはずばり、年収が下がる可能性が高い、ということです。
以下で、詳しく解説します。
給与が下がる可能性が高い
教員から転職すると、給与が下がる可能性が高いです。
教員の月収は、大企業の月収と同等かそれ以上です。
そのため、大企業に転職するか、起業でもしない限り、給与が下がることは覚悟しておきましょう。
給与は下がるかもしれませんが、その分時間には余裕ができるでしょう!
20代教員の転職を成功させる方法
20代教員が転職を成功させる方法については、次のとおりです。
- 自己分析を徹底する
- 転職理由はポジティブにする
- 転職の希望条件に優先順位をつける
- 企業リサーチを徹底する
- 転職エージェントに登録する
それぞれ詳しく解説します。
自己分析を徹底する
自己分析とは、自身を知るということです。
自身の長所や短所を始めとし、好きなことや今までの経験から課題解決力などを客観的に振り返ることです。
自己分析の手ってにより、自身には何はできるのか、何をしたいのかなど将来設計を立て、転職の足掛かりとなるでしょう。
面接の際に、スムーズに回答できるかも?!
転職理由はポジティブにする
転職理由は、ポジティブにしていて越したことはないです。
教員をやめたい理由は、ネガティブなことかもしれませんが、引きずっていても次には進ません。
大切なのは自身の体です。
辛いことから逃げているなど、思わずに、将来〇〇がしたいなどといった理由を考え、前向きになりましょう。
また、採用企業側も、教員が忙しいのは承知しているあめ、教員から逃げたいだけなのでは、と思われているかもしれません。
ポジティブな転職理由を適切に伝え、採用されるためにも、前向きな理由を考えておきましょう。
前向きに生きることは、転職に関係なく大切なことです!
転職の希望条件に優先順位をつける
せっかく転職するのですから、自身のしたい職種に就くべきです。
どこでもいいから転職したいと思うかもしれませんが、一度落ち着き将来を見据えることも大切です。
また、条件を追求しすぎると転職が決まらない可能性もありますので、臨機応変に見つけていくことも大切です。
教員なら臨機応変な対応は得意でしょう!
企業リサーチを徹底する
応募する企業が決まった際には、企業については徹底的に調べておく必要があります。
調べる内容としては、次のとおりです。
- 事業内容
- 取引先
- どのような人材を求めているか
- 競合会社
企業のホームページを見れば大抵のことは記載されているため確認してみましょう。
また、SNSを活用し実際の声も確認するのも一つかもしれません。
しかし、鵜吞みだけはしないように、こう考えている人もいる程度でよいです。
敵を知り、己を知れば百戦危うからず
転職エージェントに登録する
転職する際には、転職エージェントを利用することもおすすめです。
とくに勤務が激務な教員にとって転職先を探す時間は少ないといえます。
そのため、転職エージェントを利用することで、その時間のなさをカバーすることができます。
大抵の転職エージェントが無料で利用できますので、登録だけしておくのも一つです!
20代教員が転職するのにおすすめの業界・職種
20代教員が転職する際におすすめの業界・職種は次のとおりです。
- 教育業界
- IT業界
- 営業職
- フリーランス
それぞれ詳しく解説します。
教育業界
教員はやめたいけど、教育業界には残りたいという方も多いと思います。
教育業界でおすすめの転職先は次のとおりです。
- 学童指導員
- 教材開発
- 問題制作
それぞれ見ていきましょう。
学童指導員
いわゆる、放課後児童支援員のことで、仕事としては、小学生の勉強や遊びを見守ることです。
子どもが好きで教員になった人には特におすすめです
教員に求められる資質である、危険な遊びやトラブルを防ぐ力も十分に役立つでしょう。
研修は必要ですが、おすすめの仕事です!
教材開発
教材開発は、教員の知識、経験がとても活かしやすい職種です。
教員の一番の仕事として、授業があります。
毎日の授業づくりの際に、こんな教材があればと思うことも多いと思います。
その経験や知識を組み合わせることで、存分に能力を生かせることができるでしょう。
やりがいはある仕事といえます!
問題制作
学校では、教科ごとにワークや教員が作成していないプリントを使用することがあります。
その中身である、問題を制作することで、教員経験のある人なら、子どもたちに考えさせたい問題を作成することができるでしょう。
存分に経験を活かせるでしょう!
IT業界
転職先の業界には、IT業界もおすすめです。
おすすめの職種は次のとおりです。
- Webデザイナー
- システムエンジニア
- Webマーケター
それぞれ詳しく解説します。
Webデザイナー
Webデザイナーは、IT業界において人気の仕事です。
わかりやすい仕事として、HPのデザインを決める仕事です。
クライアントとのヒアリングをもとに、ユーザーの使用しやすいようにデザインを作ることが重要です。
授業の際に子どもたちに見やすいように板書計画を立てる教員なら、その力を存分に発揮できるでしょう!
エンジニア
エンジニアを目指すこともおすすめの一つです。
現在、エンジニアの需要は非常に高いです。
そのため、教員からの転職に限った話ではないですが、将来的にも安定する可能性も高いので、目指してみるのもいでしょう。
しかし、なるためには、勉強時間が必要ですので、一度他の職を挟むのも手かもしれません。
プログラミングの難易度は、数ⅡB程度といえます!
Webマーケター
Webマーケターは、インターネットを使用し、売上UPの手伝いをする仕事です。
SNS運営やHP制作などから、効果的な売上UPの施策を考えます。
仕事は難しいですが、収入は高いといえます。
給与を下げたくないなら、目指してみましょう!
営業職
営業職は、大変そうなイメージがありますが、コロナの影響もあるのか、足で稼ぐというのも減少傾向にあります。
教員で身につけたコミュニケーションスキルも生かせ、おすすめの仕事の一つです。
教員とは、違う魅力にあふれた仕事といえます!
フリーランス
フリーランスとは、会社などに所属せずに、自身で自由に契約をする人のことです。
自由度が高く、魅力があふれています。
自由度が高い反面、明日の生活が保障されているわけではないため、注意は必要です。
縛られていた教員から、自由になりたいと思うならおすすめです!
20代教員におすすめの転職エージェント
転職エージェント | 特徴 | 求人数 | 非公開求人数 | 業界・職種 | 対応エリア | 公式サイト |
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マイナビジョブ20’s | 20代の転職事情を熟知 信頼性の高い適性診断を受けられる 転職定着率が高い | 4,400件以上 | 不明 | 全業界・全職種 | 全国 | マイナビジョブ20’s |
マイナビエージェント | 顧客満足度No.1 キャリアアドバイザーの質が高い 非公開求人数が多い | 63,342件 | 17,351件 | 全業界・全職種 | 全国 | マイナビエージェント |
doda | 転職支援サービスが充実 転職フェアやセミナーを開催 求人の詳細検索が可能 | 199,429件 | 不明 | 全業界・全職種 | 全国 | doda |
リクルートエージェント | 求人数が豊富 非公開求人が多い 転職サポートが充実 | 395,775件 | 294,456件 | 全業界・全職種 | 全国 | リクルートエージェント |
マイナビジョブ20’s
メリット | デメリット |
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未経験求人が多い 自己分析ができる適性試験がある 大手ならではのノウハウがある | キャリアアップには不向き |
マイナビジョブ20’sは、株式会社マイナビが運営する、20代/第二新卒/既卒向けの転職エージェントです。
名前にもある通り、20代や第二新卒に対して特化しているエージェントで、若手に関する転職情報が多いです。
また、世界にも受け入れられている適性診断もあり、自己分析を徹底してできます。
運営しているのは、あのマイナビ!
大手転職会社マイナビが運営していることもあり、転職に関するノウハウがあり、信用度も高いです。
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マイナビエージェント
メリット | デメリット |
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マイナビエージェントは、2023年オリコン顧客満足度調査において転職エージェント第1位を獲得した転職エージェントです。
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また、マイナビは大手でもあることから、各職種の転職事情を熟知しています。
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また、非公開求人数が段違いに多く、その強さがうかがえます。
アドバイザーの実績は申し分ない!
転職支援実績No,1であることからもうかがえますが、アドバイザーの実績は文句の付け所はないでしょう。
\ 転職支援実績NO.1 /
転職エージェントをうまく活用して転職を成功させよう
- 20代教員でも転職は可能
- 20代教員で転職するには、メリットもあるが、デメリットもある
- 転職を成功させるためには、自己分析や企業リサーチが大切
- 時間のない教員の転職には、転職エージェントの利用がおすすめ
教員の仕事は激務で、転職活動をする時間がないから、諦めるという方も多いでしょう。
しかし、そのような方のために、転職エージェントはあるといっても過言ではありません。
大切なのは自分の体です。
どのような選択肢を選べば自分の人生がうまくいくのか、しっかりと考え日々を過ごしていきましょう。
転職エージェントを利用して転職を成功させましょう。
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