Amazonのようなオンラインショッピングやコンビニ、スーパーで商品を運搬するために、トラック運転手の存在は欠かせません。
トラック運転手について、稼げなさそう、激務そうなどと、マイナスなイメージを抱いている方は少なくありません。
反対に、トラック運転手は働き方を自由に選べることや売り手市場であることから勝ち組といわれていることがあります。
トラック運転手を目指す方や実際に働いている方は、トラック運転手が負け組なのか勝ち組なのか気になるでしょう。
本記事では、トラック運転手の実情や勝ち組運転手になるために必要なことを解説します。
トラック運転手が勝ち組といわれる理由
トラック運転手が勝ち組といわれる理由は、次のとおりです。
- 自由にスケジュールを立てて働ける
- 人手不足の業界であるため将来性がある
- 年収が高い傾向にある
それぞれ詳しく解説します。
自由にスケジュールを立てて働ける
トラック運転手として働く魅力は、自由度の高さです。
とくに長距離運転手の場合、配送時間を守ることが求められる一方で、そのほかのスケジュールは自身でコントロールできます。
また、途中で休憩を取ることも、仮眠をとることも自由に選べます。
さらに、時間内に配送を完了させれば、あとの時間は自身のものとなるのです。
自身のみの空間で、自身のペースで仕事を進めることができるため、ストレスを感じにくい職業といえるでしょう。
そのうえ、基本的に1人で運転するため、人間関係のストレスからも解放されます。
好きな歌を歌いながら仕事できちゃいます!
他の人とのコミュニケーションを気にすることなく、自身の業務に集中できます。
トラック運転手の自由で自立した働き方が、多くの人々にとって魅力的であるといえるでしょう。
人手不足の業界であるため将来性がある
運送業界は、現在非常に人手不足の状態にあり、トラック運転手の需要が高まっています。
コロナ禍の中でも、配送ニーズは増加の一途をたどり、業界全体が売り手市場となっているのです。
国土交通省の報告によれば、貨物自動車運転手の有効求人倍率は3.03(平成30年12月時点)に達しており、全職業の平均倍率1.57と比較しても、この数値から業界の人手不足の深刻さが伺えます。
求人数が多いため、多岐にわたる選択肢の中から、自身に合った条件の会社を見つけることが可能です。
また、雇用者側も人材確保のために労働環境の改善に努めており、働きやすい企業が増加しています。
運送業界への転職は、未経験者でも学歴や年齢を問わず挑戦できる点が特徴です。
業界内での転職や異業種からの挑戦も、この売り手市場の状況下では、成功の見込みが大いにあります。
年収が高い傾向にある
運送業界におけるトラック運転手の年収は、運転するトラックの種類(大型・中型)によって異なりますが、450万円から750万円の範囲であることが一般的です。
とくに、大型トラックの運転手は数が少ないため、年収が高い傾向にあります。
一般に「トラック運転手の年収は低い」印象がありますが、小型トラックを運転し、短い距離しか走らないドライバーの給与が低いことから生じたイメージと考えられます。
大型トラックで長距離を走る運転手の場合、他の業種で働く同世代の人々よりも高い収入を得ることが可能です。
そのため、収入面の良さからトラック運転手は勝ち組といわれています。
トラック運転手が負け組といわれることもある理由は?
運送業界のトラックドライバーが「負け組」というレッテルを貼られることがある背景には、一般的に「稼げない仕事」というイメージが存在します。
とくに、短距離を走る小型トラックの運転手の収入が低いことから、この印象が強まっているようです。
しかし、このイメージは一面的なもので、長距離ドライバーになると、収入面での話は大きく変わります。
長距離ドライバーは、他の業種で働く同年代の人々と比較しても、高い収入を得ることが可能です。
さらに、運転に慣れれば、仕事自体もスムーズに進めることができるため、楽しく働くことができるでしょう。
運送業だけでなく、多くの職業が世間の先入観や誤解によって「負け組」とされることがあります。
しかし、これらの評価は必ずしも正確ではなく、運送業のように実際には利益を上げることができる職業も少なくありません。
トラック運転手で勝ち組になるには
トラック運転手で勝ち組になるためには、次のことを実践しましょう。
- 自身に適した会社で働く
- スキルアップへの理解や制度のある会社に就く
- 元請けの取引先が多くある会社に就く
- 起業や個人事業主として働く
それぞれ詳しく解説します。
自身に適した会社で働く
運送業界で成功するためには、自身に合った会社を見つけることが重要です。
運送業のなかでも、企業ごとに異なる就業規則や給与体系が存在します。
一部の会社ではドライバーに厳しい規則が課せられることがある一方で、他の会社ではドライバーに多くの裁量が与えられる場合もあります。
いずれのタイプの会社が良いかは個人の価値観や働き方によって異なりますが、多くの方にとっては個人に裁量のある会社の方が働きやすいと感じるでしょう。
配送時間さえ守れば、そのほかの段取りは自由に計画できるため、自身のペースで仕事を進めることが可能です。
スキルアップへの理解や制度のある会社に就く
トラック運転手として成功するためには、スキルアップが欠かせません。
とくに、大型・けん引免許の取得は、給与の向上や仕事の幅を広げられるでしょう。
スキルアップを目指す際、企業がどれだけ支援してくれるかが大きなポイントとなります。
たとえば、筆者が以前勤務していた運送会社では、大型・けん引免許の取得支援制度が整っていました。
対象となる社員に対して、免許取得にかかる費用全額を会社が負担し、シフトの調整なども積極的におこなっているなどです。
上記のような企業は、社員の成長を促進し、長期的なキャリアを築き上げます。
当然、一定期間の勤務が条件とされることもありますが、スキルアップを後押しする制度は、運転手としての将来を築くうえで非常に価値があります。
運送業で勝ち組になるためには、自己成長を促進する会社を選ぶ必要があるでしょう。
元請けの取引先が多くある会社に就く
トラック運転手として成功するためには、元請けの取引先が多い会社を選ぶことが重要です。
クライアントから直接仕事を受ける元請けの会社と、子請け・孫請けとして仕事を受ける会社では、収益構造が異なります。
元請けの会社が直接クライアントから受ける仕事は、子請け・孫請けよりも高い金額で請け負うことが一般的です。
その結果、同じ仕事をしていても、元請けの運転手の給料の方が高くなることが多いです。
また、仕事の内容においても、元請けの会社が優先されることが一般的です。
子請け・孫請けの運送会社には、元請けが避けるような仕事が回ってくることがあります。
急な休みへの対応が難しい、トラブル対応が遅れるなどのデメリットも考慮する必要があります。
取引先の詳細は入社前には分かりにくいかもしれませんが、情報収集を怠らず、大手運送会社やメーカー・商社の子会社など、元請けの取引先が多い会社を選ぶことがおすすめです。
起業や個人事業主として働く
運送業界での長い経験は、業界の仕組みや利益の捻出について深く理解できます。
蓄積されたノウハウは、トラック運転手から一歩進んで、自身で運送業者を立ち上げるための貴重な資産となることがあります。
実際、運送業で培った経験を基に起業するドライバーは少なくありません。
自身で事業を始めることにより、仕事の進め方における自由度が格段に高まります。
自身のビジョンに基づいて事業を展開することができるため、より充実感を感じながら働くことが可能になるでしょう。
さらに、自身が経営者となり、他のドライバーを雇用すれば、自身が直接稼働して稼ぐ必要が減少します。
雇用したドライバーたちに運転業務を委ね、自身は企業経営に専念できるようになります。
トラック運転手は将来性のある勝ち組の仕事
トラック運転手は大型で長距離を走るものであれば、高年収に期待できるほか、自由にスケジュールを立てられるため、勝ち組の職種です。
また、国土交通省の調査にあるようにトラック運転手の有効求人倍率は非常に高く、需要のある職種といえます。
トラック運転手で勝ち組になるためには、自身に適した会社を探すことや元請けの取引先が多くある会社で働くとよいでしょう。
自身で自由に裁量をもち働きたいという場合は、企業や個人事業主として働くことがおすすめです。
勝ち組のトラック運転手として働きましょう。
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